2024年2月8日

自社ローンはやめた方が良い!と言われる6つの理由と利用者の体験談を紹介

「自社ローンはやめた方が良い!」

「自社ローン高すぎる!」

などといわれていることがあります。

自社ローンは審査に通りやすい分、総返済額が多くなったり所有権を持てなかったりデメリットもあります。

本記事で、なぜ「自社ローンはやめたほうが良い!」といわれているのかという6つの理由と体験談を紹介します。

自社ローンやめた方が良いといわれる6つの理由

自社ローンをやめたほうが良いといわれている理由を6つ解説します。

車がきちんと整備されていない可能性

自社ローンのメインは中古車販売店で売買をされていますが、そのなかには整備をきちんと行わずに中古車を販売するケースもあります。

整備が不十分な車は、事故や故障などのトラブルを発生する可能性があるため非常に危険です。

手数料や保証料が上乗せされる

自社ローンのメリットとして金利がかからないことを魅力にする販売店が多いですが、貸付けではない自社ローンに金利がかからないのは当然です。

しかし、金利の代わりとして保険料や手数料を車両本体価格の1割〜2割程度の金額を上乗せする店舗が大半で、実際の総支払額を調べてみると金利のある一般ローンよりも高くなるケースもあります。

なかには保険料や手数料がすでに車の販売価格に含まれている場合もありますが、計上を安くみせるために自社ローン契約時に上乗せして請求されます。

結果として想定よりも高くなりやすいことから、自社ローンの悪いイメージに繫がっています。

月々の支払いが高くなる

金利のある一般的な自動車ローンでは、車両本体価格を36回〜120回の長期間にわたる分割で請求をするため、月々にかかる負担を軽くすることができます。

自社ローンの場合はそれぞれの販売店が独自の費用を立て替えるため、分割回数が12〜36回と一般的な自動車ローンに比べて短期になるケースが多く、月にかかるローンの金額が高くなりやすいのが特徴です。

なかには12回〜24回とさらに短く設定されることもあります。

そのため、金利のない自社ローンを契約できたとしても分割支払いの期間が短く 、月々の負担が大きくなることで自社ローンは「やばい」と悪い印象に繫がっています。

車の所有権を持てない

自社ローンで契約と購入をした車の所有権は、すべての支払いが完了するまで販売店にあるため、分割支払いの途中で車が不要になった場合でも売却はできません。

上記は一般的な自動車ローンと比べて、購入した時点で自分が所有権を持てる銀行系ローンと大きな違いといえます。

ディーラーローンの場合にも、完済しない限り所有権は販売店もしくはローン会社にありますが、銀行系ローンなどに途中で借りている場所を変えると所有権も自分になるため売却が可能です。

この注意点として、自社ローンの分割支払い中に購入した店舗が経営破綻した場合は、車は販売店の資産として債権者に回収されてしまいます。

利用できる店舗と車が限られている

自社ローンを検討している方は、購入できる車の選択肢が一般的なローンに比べて限られてしまいます。

また、自社ローンの借入限度額は一般的なローンに比べて低いため、希望しているグレードや車種を購入しにくいことが多いです。

車を引き上げられる場合がある

自社ローンは車を担保としているため、購入した利用者が支払いを滞納してしまうと強制的に車を引き上げられる場合があります。

支払いが厳しく返済が滞った際にいつでも車を差し押さえられるように、車にGPSの取付やエンジンがかからなくなるように遠隔操作できる装置がつけられているケースもあります。

注意が必要なのは、利用者の車を差し押さえした際に車の状態が悪いと修理費用や回復費用を請求される可能性があることです。

車を買った人がやめた方が良いといわれる体験談

体験談を交えつつ、なぜやめた方が良いのかといわれている理由を紹介します。

連帯保証人が必要

一般的な自動車ローンの場合は保証人が不要な場合がほとんどですが、自社ローンの場合はほぼすべての中古車販売店で連帯保証人が必要になります。

保証人をつける目的としては、利用者の支払いが滞った場合、連帯保証人から金額を回収できるため自社ローンの販売店ではメリットになるからです。

保証人の例としては配偶者や親族または両親などが大半ですが、保証人不要のところもあります。

その場合は、連帯保証人の代わりとして保証会社をつけることになります。

支払いに遅れると怖い目に合うケースがある

自社ローンとは、さまざまな販売店が独自にしているサービスなため支払いに滞った際、対応の仕方に違いが生まれます。

仮に支払いに遅れが発生した場合、郵送や電話の督促などから自宅に訪問、保証人に連絡、というように次第に事が大きくなっていきます。

さらに、取り立ての方法や督促の仕方が暴力的になる可能性があるということも怖い目に合うかもしれないといわれている理由です。

新車が買えない

自社ローンは中古車販売店で取り扱いされる傾向で、販売店によっては保管状態の悪い中古車も販売されていることもあるのです。

なかには新車を扱っている店舗もありますが、少数な上にローンを組んだ際の毎月の支払い額が中古車のローンよりも高額になります。

そのため、支払いが滞りやすくなってしまい、自社ローンでの新車購入はやめた方が良いといわれています。

どうしても新車を手にしたい方は別の手段を検討すると良いでしょう。

月の負担が大きい

自社ローンをやめたほうが良いといわれる6つの理由の1つでもあるように、一般的な自動車ローンに比べて分割の回数は少ないため、月々の負担が大きいと体験をした方の口コミがありました。

自社ローンでは、12回〜24回が上限になっているケースがほとんどです。

もし100万円の車を自社ローン24回支払いで購入した場合の月額は約41,000円です。

しかし、日産のディーラーローンを利用した場合には、金利4.9%の36回支払いで月額は29,926円まで下がります。

上記で紹介したのはひとつの例で実際には金利や頭金の有無などによって違います。

一般的な自動車ローンは支払い回数を増やせて月々の負担を軽くできるのがメリットです。

注意点としては、支払い回数を多くするほど利息も増えるため気をつけましょう。

自社ローンのメリット

自社ローンはやめたほうが良いとはいわれているものの、なかにはメリットも複数あるため紹介をします。

納車スピードが早い

銀行系ローンは自社ローンより厳密な審査を基に判断して融資を決定するため、審査申込みしてから車を購入できるまで数日から数週間と長い期間待つことになります。

それに比べて自社ローンは中古車をメインとした審査書類や手間の少なさで時間が短縮できるのです。

また、中古車販売店の中には審査申し込みをした当日に車を購入して納車まで終わる店舗もあります。

ディーラーローンの審査は自社ローンと同様にスピーディーですが、新車を納車するまでに数日間かかるため、今すぐに車を欲しい人には自社ローンをおすすめします。 

マイカーローンよりも審査が通りやすい

個人信用情報の履歴でローンの審査落ちをしてしまったことがある方や、複数の借り入れ先を持っている方でも、自社ローンの審査なら通過する可能性はあります。

さまざまな中古販売店は独自に審査制度や基準を設けているため、それを満たしていれば過去の履歴や信用情報は関係ないことが多いです。

主に審査する内容は、勤続年数や勤務先を書類審査したり、面談をすることで将来的に支払いは問題ないのかを判断します。

審査内容は、中古販売店によって違うので事前に確認しましょう。

手続きや審査がスピーディ

自社ローンの審査基準は中古車販売店が独自に決めた制度で直接行われるため、信用情報機関へ過去の履歴を照会することなく、スピーディーかつ簡単に終わります。

可能な限り車を早く手に入れたい事情がある人や、面倒な手続きを避けたい人に自社ローンは向いているといえるでしょう。

販売される対象はほとんどの場合が中古車になるので、最速で審査から手続きまで完了すると申し込みをした当日に納車をするケースも少なくはありません。

自社ローンは実際に、必要な書類をあらかじめ用意して販売店に行くことで、審査や手続きがスムーズに終わることもあるので、事前に確認し用意しましょう。

金利がない

自社ローンは厳密に「ローン」とは別物で金融商品ではなく分割支払いのサービスなため、金利はかからないです。

一般的な自動車ローンの場合は借入額だけでなく金利と最終的にかかる総費用を確認する必要があります。

一方で、自社ローンの場合は金利が発生しないため総費用がわかりやすいです。

しかし、金利が発生しない代わりに車両本体価格の約10%〜20%の手数料がかかるため注意しましょう。

そのため、総費用を比べてみると一般的な自動車ローンよりも多くなることもあるので支払額を最終チェックするのは重要です。

自社ローンに向いてる人

自社ローンをやめた方が良いといわれる理由は複数ありましたが、これに向いている人もいるのです。

ここでは理由も含めて解説します。

非正規雇用で働いている人

非正規雇用で働いてる人とは、アルバイト・パート・派遣社員などで勤めている人が当てはまり、自社ローンの利用に向いています。

なぜなら非正規雇用で働いている方は、一般的な自動車ローンの審査において正社員と比較して収入が安定しない点で不利になりますが、自社ローンの場合であれば審査を通過する可能性があるためです。

仮に他の自動車ローンに比べて高くなったとしても、車を分割支払いで購入することで安定させられます。

転職したばかりの人

転職や就職をしたばかりの人は一般的な自動車ローンの審査を通過するのは厳しいですが、自社ローンの場合は通過できる可能性があります。

なぜなら、一般的な自動車ローンの審査は会社の勤続年数や務めている会社の状況も確認項目の対象となるためです。

ローンの返済能力があると審査される場合は、勤続年数が長くて勤めている会社の規模が大きいほど収入が安定していると判断されます。

返済能力が満たないと判断されて自動車ローンに落ちてしまう人の中には、転職したばかりの方や新卒の方に多い傾向があり、理由の1つは勤続年数が短いためです。

自社ローンの場合は、勤続年数に関係なく毎月安定した収入があれば問題なく審査に通る可能性があります。

すぐに車が必要な人

自社ローンでは、状況によっては申し込みから納車まで最短即日で対応可能なため、まとまったお金を用意できない場合でもおすすめの手段といえるでしょう。

例えば、

  • 「早急に車を手配する必要がある」
  • 「車検時期が迫っていて乗り換えを急いでる」
  • 「車の購入を急ぎで探している」

などの方に向いているといえます。

注意点としては、総返済額が高くなることもあるため考慮しましょう。

審査に落ちてしまう人

自動車ローンの審査に落ちてしまうと困っている人でも、自社ローンの審査なら通過できる可能性があります。

一般的な自動車ローンの審査は、個人信用情報機関に照会をして過去に犯罪や金融事件や事故を起こしていないかを確認します。

そのため、他社での借入が多かったり過去の支払いに滞りがあったりする場合には、審査に落ちてしまうケースがあるのです。

一方の自社ローンの審査は、さまざまな中古販売店ごとに独自の審査基準で審査をするため個人信用情報機関へ照会をすることなく書類審査します。

自社ローンの審査は緩いと考えられており、審査に落ちてしまう人でも審査が通る可能性があります。

信用情報に懸念がある人

例えば、過去に自己破産をしたことがあったり、借金の滞納履歴があったり、信用情報に不安がある人には自社ローンの利用をおすすめします。

一般的な自動車ローンに比べると自社ローンの審査は信用情報を照会しないため、過去の金融事故歴などが審査に影響しないメリットがあります。

そのため、懸念になる信用情報が理由で自動車ローンの審査に落ちてしまう人でも、現状の収入が安定していれば審査に通過する可能性は高いです。

ブラックリストに登録されている人

一般的な自動車ローンや金融ローンは審査する際に融資を希望する人の信用偏差値を重点的に審査するため、それが低いと判断されると通常は厳しいです。

ただし、自社ローンの審査には過去の職歴や信用情報などの要素は含まれません。

代わりとして、月々の支払い能力に問題がないかの項目が重視されます。

そのため、ブラックリストに登録されている人でも、毎月の支払いに問題ない方は自社ローンがおすすめです。

債務整理を行った人

現状として住宅ローンやその他のローンを組んでいて自動車ローンを新しく組むのが難しい人は、自社ローンの検討をおすすめします。

一般的な自動車ローンは金融商品の一種なので、年収の3割程度までしかローンを組めなくなっている仕組みです。

そのため、現時点で複数の借入先がある場合には自動車ローンの審査がより厳しくなります。

一般的な自動車ローンに比べて自社ローンは独自の制度で審査基準に基づいているため、複数のローン借り入れ状況に影響されずに審査してもらえる可能性があります。

しかし、一般的な中古車販売店では自社ローンを組む時点での借入状態を審査に含めているので、現状のローンの完済と新たなローンを組むのを控えるのが大切です。

自社ローンの気を付けたいケース

自社ローンの中でも特に気を付けたいケースがあるため、紹介します。

初期費用がわからない

自社ローンとは、基本的に車両本体価格を分割支払いにすることです。

一般的な自動車ローンや現金での一括購入と同じく、購入時に初期費用がかかります。

例えば、各種税金や自賠責保険などが代表的に車両本体の代金以外にもかかるため、総額の費用と詳細の内訳について、しっかりと確認をしましょう。

一例として車両本体以外の代金を含めた総額の10%の頭金が必要と後から知る場合もあるため、初期費用がわからない自社ローンは十分に気を付ける必要があります。

車の相場より高すぎたり低すぎる

自社ローンを売買している中古車販売店では2つのパターンがあります。

1つ目は車両本体価格を相場よりも高く設定しているパターンで、2つ目は低く設定しているパターンです。

2つのパターンともに注意が必要な点は共通ですが、車両本体価格を低く設定している場合には車の状態が良くなかったり、手数料が高額になっていたりと安さには理由があります。

そのため、相場を調べて高すぎたり低すぎたりしないかを比較することは重要です。

自社ローンを検討している人は、実際に決定をする前に事前に中古車販売店に載っている金額を調べ、車両本体価格がどの程度になるのか比較をしましょう。

自社ローンの車両本体価格が高すぎたり低すぎたりする場合は、車の状態を確認して提示されている金額と相場とを比べて疑うことが重要です。

次の車検まで短い

一般的な自動車ローンや自社ローンで気をつけたいケースとしては、中古車を購入する際に次の車検まで期間が短いケースです。

自家用乗用車の場合は初回に車検を受けるのは3年目に、初回以降は2年に1回車検を受けて、主には自動車重量税・自賠責保険・車検基本料などを支払います。

そのため、車検まで短い場合は費用と手間がかなりかかることになるため注意が必要です。

車の購入だけでも総費用額が高くなる傾向にあるため、車検が短くさらに費用が発生する場合は避けた方が良いです。

保証がないまたは内容に不満

中古車販売店では、故障などの保証がない内容に不満の声が多い傾向があります。

その上で販売されている中古車の中には、元々良くない状態の車もあるため気を付けた方が良いでしょう。

購入した直後に事故を起こしてしまった場合でも、保証がない車のケースは自己資金ですべて修理を受ける必要があります。

販売店によっては、保証制度を独自に導入しているところもあるため、商談の際に最悪の事態を想定して確認をすることをおすすめします。

失敗しないための自社ローン対応の中古車店の探し方

自社ローンを検討し進めていくうえで、必要なのが中古車販売店探しです。

ポイントをつかみ、失敗を未然に防ぎましょう。

実績や口コミを確認する

失敗しない自社ローンを探すためには、実績や口コミが豊富な中古車販売店なのかを確認することが、優良店を判断する上で重要です。

実績の豊富な中古車販売店の方が、口コミの数も自然と多い傾向にあるため、中古車販売店を選ぶ要素のひとつとして参考にしましょう。

また、実績豊富な販売店はベテランなスタッフが勤めている傾向にあるため、サービスの内容や対応スピードに無駄がないです。

勤続年数や収入の状況に合わせて、オリジナルプランの作成を進めてもらえるでしょう。

担当スタッフの対応力

担当スタッフの対応力を判断基準として、説明がしっかりとされているのか、丁寧なのかはトラブルを回避するために重要です。

例えば質問をした際に冷たい態度をされたり、そもそも質問に答えてもらえなかったり、車や自社ローンの知識不足な発言をするといった場合は改めて考えることをおすすめします。

そのため、担当者スタッフが利用者の勤続年数や年収、借り入れ状況を丁寧にヒアリングした上で審査に通過しやすい価格の車両をアドバイスするなどと寄り添ってくれるかが大切です。

中古車販売店の規模

中古車販売店を探す際に、店舗数や営業しているエリアを確認することをおすすめします。

そもそも住んでいる地域が営業対象外では、自社ローンを組んだり中古車の購入をすることが不可能です。

店舗数が少ない場合には、離れた店舗に移動する手間と時間が発生するため、自宅の近くに店舗があるのかを調べたうえで相談を検討しましょう。

また、店舗数が多い場合には、優良店のである可能性が高いため、1つの安心する判断基準にすることも良いです。

まとめ

本記事では、自社ローンをやめたほうが良いといわれる6つの理由と体験談を紹介しました。

最後に、まとめておさらいをしましょう。

  • 自社ローンをやめたほうが良いといわれる理由は、整備が不十分な車が多い傾向のため、事故や故障などのトラブルが発生する可能性があります。
  • また、一般的な自動車ローンに比べて分割の回数は少ないため、月々の負担が大きいです。
  • 自社ローンのメリットは、厳密に「ローン」とは別物で金融商品ではなく分割支払いのサービスなため、金利はかからない点です。
  • 失敗しないための自社ローン対応の中古車店の探し方は、実績が豊富さやスタッフの対応力、中古車販売店の規模感です。
一覧へ戻る
一覧はこちら