リース車の契約書は料金や支払い方法、保険、走行距離制限、返却時の原状回復など、リース期間中のルールをまとめた書類です。

しかし「何が書かれているのか分からない」「後でトラブルにならないか不安」と思う方も多いでしょう。

本記事では、契約書に記載される主な項目や注意点について解説し、契約時に必要な書類・確認する際のチェックリストもご紹介します。

カーリースの契約を検討している方は、ぜひご覧ください。

リース車の契約書とは？カーリースの契約の基本をおさらい

リース車の契約書とは、車両の使用条件や料金、期間など、契約期間中に守るべきルールをまとめた書類です。

カーリースを利用するには、契約書の内容を理解しておくことが欠かせません。

まずは、カーリースの基礎について整理しましょう。

そもそもカーリースとは?

カーリースとは、リース会社が所有する車を月額料金で借りるサービスです。

購入する場合とは異なり、まとまった頭金を準備する必要がなく、新車に乗りたいけれど初期費用を抑えたい人にとって利用しやすい仕組みとなっています。

また、メンテナンス費用や税金を含むプランを選べるため、年間の維持費が明確になり、家計管理がしやすい点も大きなメリットです。

ただし、契約期間中の中途解約は原則不可で、走行距離制限や契約終了時の原状回復など、いくつかの条件があるため注意が必要です。

制限を守らないと追加料金が発生することもあり、利用スタイルに合ったプラン選びが欠かせません。

契約書に記載されている条件を理解することで、契約後のトラブルを防ぎ、安心してリース車を利用できます。

利用前にメリットとデメリットを比較し、自分のライフスタイルに合ったリースプランを選ぶことが大切です。

自動車賃貸契約との違いは？

カーリースとレンタカーはどちらも車を借りるサービスですが、期間や契約内容に大きな違いがあります。

レンタカーは短期間の利用を想定しているのに対し、カーリースは数年単位の契約が一般的で、契約期間中の支払い義務やルールが詳細に定められています。

また、契約者専用の車両が割り当てられるため、使用や保管の方法も明確です。

このような違いを理解することも、契約書の内容に関する正しい理解につながります。

リース車の契約書に記載される主な項目

リース車の契約書には、数多くの項目が記載されており、契約する際は内容を理解しなければなりません。

こちらでは、リース車の契約書に記載される主な項目について解説します。

契約の趣旨・目的

リース車の契約書には、契約の目的として「車両を一定期間使用する契約」であることが明記されています。

これは、車を購入するのではなく借りる契約であることを示す重要なポイントです。

趣旨を理解していないと、返却時の査定や中途解約時の対応で思わぬトラブルにつながりかねません。

契約書を確認する際は、まず基本的な契約の意図を押さえましょう。

車両情報

契約書には、以下の車両情報が詳しく記載されています。

• 車種
• グレード
• カラー
• 装備
• 車台番号など

これらは、リース契約後に希望と違う車が納車されるトラブルを防ぐため、必ず確認すべき重要な項目です。

特に、グレードやオプション装備は契約後に変更できないケースがほとんどで、納車後の不満や追加費用につながりやすい部分です。

また、車台番号は車両を特定するための重要な情報であり、実際に納車される車と契約書の内容が一致しているかを判断する基準にもなります。

小さな違いでも後々のトラブルの原因となることがあるため、契約書に記載されている仕様と自分の希望が完全に一致しているかどうか、事前にしっかりチェックしましょう。

納得した状態で契約を進めることで、安心してリース車を利用できます。

リース料・支払い条件

契約書には、月額料金や支払い回数、各種手数料、メンテナンス費用などが明記されています。

これらを確認しないと、契約後に追加費用が発生し、予算オーバーになるかもしれません。

特に、車検費用や税金がリース料に含まれているかどうかは、支払い総額に大きく影響するポイントです。

また、料金に含まれる項目と含まれない項目を正しく把握することで、余計な出費だけではなく、トラブルを防げます。

自分の使い方に合ったプランかどうか判断するためにも、細かな条件までしっかりチェックすることが大切です。

契約期間・中途解約

契約期間と中途解約の条件は、トラブルを避けるために必ず確認すべき重要な項目です。

カーリースの契約期間は一般的に3〜7年で設定されており、この期間中は原則として契約を続けることが前提となります。

途中で解約すると高額な違約金が発生する場合があり、残りの期間分のリース料を一括で請求されるケースも少なくありません。

また、契約書には「解約できる条件」や「負担する費用」について詳細が明記されています。

例えば、事故や故障によって車が使用できなくなった場合の扱いや、転勤・家族構成の変化などで利用が難しくなった際の対応が書かれていることもあります。

こうした条件を理解していないと、後から予想外の出費につながる可能性があるので、ライフスタイルの変化が予想される方は、特に注意してチェックが必要です。

使用条件・禁止事項

使用条件や禁止事項は、追加費用の発生を防ぐために必ず確認すべき項目です。

契約書には、以下の具体的なルールについて明記されています。

• 使用地域
• 走行距離の制限
• 営業利用の可否
• 改造の禁止

上記のルールに触れると追加請求につながるリスクが高いです。

普段の使い方と照らし合わせて、無理のない範囲で利用できるか必ず確認しましょう。

契約不適合責任

納車された車に不具合があった場合の対応を理解することは、後のトラブルを防ぐうえで非常に重要です。

契約書には、初期不良や外からは分かりにくい隠れた不具合が発覚した際に、リース会社とユーザーのどちらが責任を負うのかが明記されています。

特に負担範囲を誤って理解していると、思わぬ追加費用につながるため、納車時の状態確認と契約書のチェックは必ずセットで行いましょう。

返却・原状回復

返却時のトラブルを防ぐためには、原状回復の基準を事前に理解しておくことは欠かせません。

契約書には、傷や汚れの判定基準、追加費用が発生する条件などが詳しく記載されており、返却時の費用に大きく関わる重要な項目です。

特にペットの同乗や喫煙は車内の汚れや臭いの原因となり、査定額が下がりやすい代表的な項目です。

小さな擦り傷や飲み物のシミなども、場合によっては原状回復費用が必要になるため、日頃の扱い方が返却時の費用に直結します。

また、タイヤの摩耗や車内の備品破損など、契約書に明記されている範囲外の損傷は追加費用の対象となることがあります。

余計な出費を抑えるためにも、日頃からリース車を丁寧に扱い、どこまでが許容範囲なのかを理解した上で利用することが大切です。

契約前にしっかり確認しておくことで、返却時の不安を減らし、安心してカーリースを利用できます。

リース車の契約書の注意すべきポイント

リース契約では、記載されているにもかかわらず見逃しやすい条件や、後々トラブルになりかねない項目が含まれています。

ここでは、契約書を見る際に押さえておきたいチェックポイントをわかりやすく解説します。

連帯保証人が必要な場合がある

カーリースの審査では、利用者の収入状況や信用情報によっては、連帯保証人の提出を求められるケースがあります。

特に「収入が不安定」「勤続年数が短い」「携帯料金などで延滞歴がある」といった状況がある場合、保証人の有無が審査結果に大きく影響します。

保証人が必要かどうかは契約書に記載されていますが、つい読み落としてしまいやすい項目です。

スムーズに契約を進めるためにも、早めに頼れる相手に相談しておくと安心です。

走行距離制限がある

カーリースの契約前には、走行距離に設定される上限をしっかり把握しておくことが重要です。

多くのリース契約では、月単位または年単位で走行距離が定められており、規定を超えると追加料金が発生します。

これは車両の残価を適切に維持するための仕組みで、契約書にも明確に記載されています。

普段の走行距離や長距離移動の頻度を踏まえ、自分の使い方に合った距離設定を選ぶようにしましょう。

特に通勤距離が長い方は、余裕を持った距離プランを選ぶと安心です。

長距離ドライブが多い人は、制限の少ないプランや購入との比較も検討しておくと失敗を防げます。

カーリース契約は民法上「到達主義」である

カーリースは民法上、「契約内容が利用者に届いた時点で効力が生じる」という到達主義の考え方が適用されます。

このポイントを把握していないと、「説明を受けていない」「内容を知らなかった」などの行き違いが起きやすく、トラブルにつながる可能性があります。

契約書が手元に届いた際は、細部まで確認し、疑問があれば必ず問い合わせることが大切です。

到達主義を理解しておくことで、契約時における認識のズレを防ぎ、安心して利用することができます。

契約時に準備すべき書類

カーリースを契約する際には、以下の書類を揃えておく必要があります。

• 本人確認書類
• 収入証明書
• 銀行口座情報
• 連帯保証人の情報（必要な場合）

必要書類はリース会社によって異なるため、事前に必ず確認しておきましょう。

書類が不足していると、審査や契約手続きが遅れる原因になります。早めに準備を整えておくことで、スムーズに契約を進められます。

リース車の契約書を確認する際のチェックリスト

リース車の契約書を確認する際は、次の項目を優先的にチェックすることが重要です。

• 月額料金・手数料
• 走行距離の制限
• 保険の内容（補償範囲・加入方法）
• 返却時の条件
• 原状回復の基準
• 中途解約時にかかる費用と条件

これらは追加費用が発生しやすい部分で、曖昧なまま契約すると後から想定外の出費につながる恐れがあります。

不明点は必ず事前に質問し、口頭説明だけでなく書面で確認しておくことが大切です。

Q&Aリース車の契約書に関するよくある質問

費用の請求や印紙の扱いなど、気になりやすいポイントをQ&A形式で解説します。

Q1.契約書に記載されていない費用が請求されることはありますか？

請求される可能性はあります。

例えば、原状回復費用や走行距離超過料金は、契約書本体ではなく「別紙の査定基準」や「追加費用の詳細規定」に記載されていることがあります。

そのため、契約書だけでなく関連資料もすべてチェックし、不明点は書面で問い合わせておくことが大切です。

事前に確認しておくことで、予期せぬ請求を防げるでしょう。

Q2.契約書に印紙は必要ですか？

カーリース契約は印紙不要であることが多いです。

リース契約は「継続的なサービス提供」にあたるため、印紙税の課税対象外になるケースが一般的です。

ただし、契約内容によっては例外として印紙が必要になることもあるため、判断に迷う場合はリース会社に確認しましょう。

カーリースに不安がある場合、自社ローンでの車購入もおすすめ

カーリースの制限や長期契約に不安がある場合は、より自由度の高い自社ローンでの購入を選ぶのも有効です。

車の使い方が変わりやすい方や、距離制限・途中解約の縛りに抵抗がある方にとって、購入という選択肢はストレスの少ない方法と言えます。

スリークロス滋賀店の自社ローンは頭金・保証人が不要かつ審査が柔軟で、カーリースのように走行距離制限や原状回復費用の心配もありません。

独自審査のため、過去に支払いの遅れがあっても前向きに検討できる点も大きな特徴です。

また、購入後は自分の好きなタイミングで乗り換えたり、カスタムを楽しんだりできる自由さがあります。

公式サイトから無料で仮審査が可能なため、お気軽にお申込みください。

まとめ

リース車の契約書には、料金設定・走行距離・保険・返却時のルールなど、利用に直結する重要事項が細かく記されています。

内容を正しく理解することがトラブル防止の第一歩です。

特に、走行距離制限や中途解約の条件、別紙に記載された追加費用は見落としやすいため、契約前に必ずチェックしましょう。

また、疑問点は口頭だけでなく書面で確認しておくと安心です。

契約書のポイントを押さえておくことで、カーリースをより快適かつ安全に利用できるでしょう。