軽貨物配送やフードデリバリーなどの事業を始めるにあたって、カーリースを利用したい方も多いでしょう。
ただ「カーリースでも黒ナンバーの車は利用できるの?」「審査は厳しいの?」など、さまざまな疑問が出てくるかもしれません。
カーリースを利用すれば、まとまった初期費用を抑えながら黒ナンバーの軽貨物車を導入できる可能性があります。
一方で、契約条件や審査内容、利用時の注意点を理解しておかないと、契約後に後悔することもあるでしょう。
本記事では、カーリースで黒ナンバーの車を利用できる条件をはじめ、利用するメリット・デメリット、審査内容や審査に落ちた場合の対処法まで詳しく解説します。
事業用車両の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カーリースでも、一定の条件を満たせば黒ナンバーの車を利用することが可能です。
近年は軽貨物配送やフードデリバリーなどの需要拡大に伴い、黒ナンバー対応のカーリースを提供する会社も増えています。
まずは、黒ナンバーの概要やカーリース契約時の審査内容、取得に必要な書類について解説します。
黒ナンバーとは、黒地に黄色の文字が記載された軽自動車の事業用ナンバープレートのことです。
主に軽貨物運送事業で使用される車両に交付され、宅配便やネットスーパー、フードデリバリーなどで活躍しています。
対象となる車種は、軽バンや軽トラックなどの軽貨物車(4ナンバー)です。
自家用車の黄色ナンバーとは用途が異なり、黒ナンバーを取得することで正式に軽貨物運送事業を営めるようになります。
配送業や個人事業主として開業を予定している方に欠かせないナンバーといえるでしょう。
黒ナンバー対応のカーリースでも、基本的な審査内容は一般的なカーリースと大きく変わりません。
主に、安定した収入の有無、年収、勤続年数、信用情報などを総合的に確認されます。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用履歴、返済状況などの記録を指し、支払いの延滞や滞納があると審査に影響する可能性があります。
また、個人事業主の場合は事業の継続性や収入状況を確認されるケースもあるため、事前に必要書類を準備し、無理のない契約内容で申し込むことが大切です。
黒ナンバーを取得するには、管轄の運輸支局へ「貨物軽自動車運送事業」の届出を行う必要があります。
主な必要書類は以下のとおりです。
書類に不備がなければ、基本的には1日で手続きが完了しますが、運輸支局への移動や書類作成に時間がかかり、数日程度かかる場合もあります。
手続きを行政書士などへ依頼することも可能ですが、その場合は2〜4万円程度の費用が必要です。
カーリースは、黒ナンバーの軽貨物車を導入する際に初期費用を抑えられる便利なサービスです。
一方で、契約内容によっては注意すべき点もあります。
ここでは、黒ナンバー対応カーリースを利用するメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
黒ナンバー対応のカーリースでは、以下のようなメリットがあります。
それぞれ詳しく解説します。
黒ナンバーで軽貨物事業を始める際は、車両代や登録費用などでまとまった資金が必要です。
しかし、多くのカーリースは頭金や初期費用なしで契約できるため、開業時の負担を大幅に減らせます。
車両購入にかかる資金を抑えられることで、広告費や備品購入など、事業に必要な運転資金へ充てやすくなる点もメリットです。
ローンのように初回から大きな支払いが発生しにくく、資金計画を立てやすいでしょう。
個人事業主や法人が事業でカーリースを利用する場合、毎月支払うリース料金は経費として計上できるケースが一般的です。
車両を購入した場合に必要となる減価償却の手続きが不要なため、経理業務を簡略化できる点も魅力でしょう。
また、毎月の支払額が一定なので資金繰りを把握しやすく、事業計画も立てやすくなります。
経費として認められる範囲は契約内容や利用状況によって異なるため、詳細は税理士などの専門家へ確認しましょう。
黒ナンバーを取得するには、貨物軽自動車運送事業の届出など複数の手続きが必要です。
初めて開業する方にとっては、必要書類の準備や運輸支局での申請に手間がかかることも少なくありません。
しかし、黒ナンバー対応のカーリース会社の中には、取得手続きや届出をサポートしてくれるサービスがあります。
手続きの代行を依頼すれば、開業準備の負担を軽減でき、本業の準備に集中しやすくなるでしょう。
契約前にサポート内容を確認しておくと安心です。
メンテナンス付きプランを選べば、車検費用や自動車税、オイル交換などの維持費を月額料金にまとめられます。
急な修理費や車検費用が発生しにくく、毎月の支出を一定に保ちやすいことがメリットです。
また、車検や定期点検の時期もリース会社から案内してもらえるため、管理の手間を減らせます。
日々の配送業務で忙しい個人事業主や法人にとって、本業へ集中しやすい環境を整えられるでしょう。
黒ナンバー対応カーリースには多くのメリットがありますが、契約前に確認しておきたい注意点もあります。
カーリースで黒ナンバーの車を利用する際のデメリットは以下のとおりです。
順を追って解説します。
多くのカーリースでは、契約時に年間または契約期間中の走行距離が設定されています。
上限を超えて返却した場合は、超過した距離に応じて追加料金が発生するでしょう。
軽貨物事業では長距離走行になるケースも多いため、距離制限が厳しいプランでは思わぬ費用負担につながる可能性があります。
契約前に想定する走行距離を確認し、距離制限が緩いプランや距離設定を変更できるサービスを選ぶことが大切です。
カーリースは、契約満了時の車両価値である「残価」を差し引いて月額料金を算出する仕組みです。
そのため、オープンエンド方式では返却時の査定額が設定した残価を下回ると、その差額を支払わなければならない場合があります。
黒ナンバー車は走行距離が多く、傷やへこみが付きやすいため、査定額が下がる可能性もあるかもしれません。
追加費用を避けたい方は、残価精算が不要なプランや契約満了後に車をもらえるプランも検討すると良いでしょう。
※オープンエンド方式:支払金額を低く抑える代わりに、同意の上で残価を高く設定する仕組み
カーリースは契約期間を前提として料金が設定されているため、原則として途中解約はできません。
事業の縮小や廃業などで車が不要になった場合でも、残りのリース料金や違約金を一括で請求されるケースがあります。
そのため、契約期間は事業計画や今後の見通しを踏まえて慎重に決めることが大切です。
将来的な利用状況に不安がある方は、中途解約オプションや契約期間を柔軟に選べるカーリースを検討すると安心です。
カーリースの審査に落ちたとしても、すぐに車両を導入できないと諦める必要はありません。
契約方法を見直したり、別のサービスを検討したりすることで、黒ナンバー車を用意できる可能性があります。
続いては、審査に通らなかった場合の対処法をいくつか紹介します。
家族で信用情報が良好な方がいた場合、その方の名義で申し込むことで審査に通る可能性があります。
ただし、リース会社によっては実際に車両を使用する本人名義でしか契約できない場合があるため、事前に確認しておくことが大切です。
また、業務委託ドライバーを募集する運送会社や配送サービスでは、契約者と使用者が同一であることを条件としているケースもあります。
名義を偽るなどの不正な契約はトラブルにつながるため、必ずリース会社のルールに従って手続きを行いましょう。
審査に不安がある場合は、安定した収入のある家族や親族を連帯保証人にすると、審査にとおりやすくなります。
また、クレジットカードやローンの延滞がある場合は、未払いを解消してから再度申し込むことも有効です。
リース会社は返済能力を重視するため、信用情報を改善してから申し込むことで審査結果が変わる可能性があります。
保証人が必要かどうかはリース会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
希望している車種やグレードを見直すことで、審査に通る可能性が高くなります。
月額料金が高い車両ほど返済負担も大きくなるため、審査基準が厳しくなる傾向があるためです。
必要最低限の装備を備えたグレードや、比較的リーズナブルな車種へ変更することで、毎月の支払額を抑えられます。
まずは事業に必要な性能を満たす車両を選び、事業が軌道に乗ってから乗り換えを検討するのも一つの方法です。
カーリースの多くは信販会社や銀行系の審査を利用していますが、中には独自の基準で社内審査を実施しているリース会社もあります。
一般的な審査に通らなかった場合でも、現在の収入や事業内容などを総合的に判断してもらえるケースもあるため、契約できる可能性が高まるでしょう。
ただし、一般的なカーリースより月額料金が高めに設定されていることもあるため、料金や契約条件を十分比較したうえで利用を検討してください。
カーリースの審査に通らない場合は、別の方法で黒ナンバー車を用意できます。
例えば、黒ナンバー車のレンタルを利用したり、中古の軽貨物車を購入したり、または知人や同業者から譲り受ける方法があります。
配送車を無料または低価格で貸し出してくれる運送会社と、業務委託契約を結ぶのも選択肢の一つです。
さらに、審査に不安がある方は、一般的なローンとは異なる基準で審査を行う自社ローンを取り扱う販売店を検討することで、車両を利用できるようになるかもしれません。
カーリースの審査に不安がある方や、希望する条件で契約できなかった方は、スリークロス滋賀店の自社ローンがおすすめです。
一般的な信販会社や銀行のローンとは異なる基準で審査を行うため、比較的柔軟に審査が可能です。
カーリースやカーローンの審査に不安がある方でも、状況によっては車両を購入できる可能性があります。
では、軽バンや軽トラックなど、黒ナンバー取得に対応した車両も取り扱っているため、事業開始に向けたサポートも充実しています。
配送業や軽貨物運送業をスムーズに始めたい方は、カーリースとあわせて自社ローンも比較・検討してみましょう。
自社ローンのご相談・お問い合わせはこちら
最後は、カーリースで黒ナンバーの車を利用するのによくある質問をいくつか紹介します。
黒ナンバー対応カーリースでも、基本的には一般的なカーリースと同様に審査内容です。
リース会社は車両を長期間貸し出すため、利用者の収入や勤続年数、信用情報などを確認し、継続して支払いができるかを判断します。
一方で、リース会社によって審査基準は異なり、中には独自の基準で柔軟に審査を行う会社もあるでしょう。
そのため、一社で審査に通らなかった場合でも、別のリース会社で契約できる可能性があります。
審査に不安がある方は、複数社を比較しながら検討すると良いでしょう。
黒ナンバー対応カーリースの審査では、支払い能力や信用力が重視されるでしょう。
たとえば、長期延滞が原因で信用情報に問題がある方、収入や雇用形態が不安定な方、多額の借入がある方は審査で不利になる傾向です。
また、年収が低い場合や勤続年数が短い場合も慎重に判断されることがあります。
さらに、虚偽の申告は審査落ちにつながる大きな原因です。
審査に通る可能性を高めるためには、正確な情報を申告し、収入や借入状況を整理したうえで申し込むことが大切でしょう。
カーリースでも黒ナンバーの車を利用することは可能です。
カーリースで黒ナンバーの車を利用するメリットは、初期費用を抑えながら軽貨物事業を始められる点でしょう。
一方で、走行距離制限や中途解約の制約、残価精算の有無など、契約前に確認しておきたいポイントもあります。
また、審査に不安がある場合は、保証人の用意や車両グレードの見直し、自社ローンなどを検討することで選択肢が広がります。
契約内容を十分に比較し、自分の事業や予算に合った方法で車両を導入しましょう。